イヤーゲームについて

イヤーゲームとは

 イヤー・ゲームは、周囲や自分に耳と心を澄まして、「自然のリズムや揺らぎ」を体感し、自分の中にある「自然といのち」を再確認する方法です。それは、学習やセラピーの範囲を超え、生きていくために人間として大切な根幹となる心と感覚を育てることでもあります。

 子どもたちや大人たちが、勉強や仕事のちょっとした失敗にも敏感になり、心のバランスをなくしている昨今です。イヤー・ゲームは、「自然のリズムや揺らぎ」に耳を澄ます体験から、自分の中の「自然といのち」を再認識して、生きることの素晴らしさを、言葉でなく感覚で学ぶことのできるプログラムです。環境教育・心の教育・音療法などに効果的方法を学べます。

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イヤーゲームで心の耳を育てよう

心の耳を育てるイヤーゲームの目指すもの

 私たちは、自分を知らないことから多くの困難を生み出しています。自分の心の音(声)を知るために、素直に自分と向き合う「心の耳」を育てなければなりません。さらに、友だちや他者の音(声)に耳を澄ますことから、より自分が何を感じ、何を思っているか、知ることができます。そして私たちは、大きな自然が自分を受け入れ、育んでくれていることで、今ここにいることを、自然の音に耳を澄ますことから、知ることができます。

 私たちは、日常左脳で判断することが多く、「~すべき・~すべきでない」さらに「正・悪」に捉われすぎています。その考えは、他者をもその考えで縛ろうとする、傲慢さに繋がります。ありのままの自分や自分の感性を受け入れることから、人や人の感性も受け入れられ、寛大さや愛を知ることができます。イヤーゲームは、自分の感じたままを受け入れ、生まれた時からすべての人が持っている「自分の人生を自分で作り出す力・・創造力」を、目覚めさせ、育むのです。そのために、ゲームは構成されていますが、決して難しく考えず、まずは心から素直になって楽しんでもらうことが最も大切です。

  1. 自分の心の音(声)に耳を澄ます
    自分が何を考え、何を思い、何を望んでいるか見えてくる。
    (自分という人間をありのままに受け入れる)
  2. 人の声に耳を澄ます
    人の音(声)から自分の姿が見えてくる。
    人の感性から自分の感性が見えてくる。
    (自分を受け入れることで人をありのままに受け入れる)
  3. 自然からのメッセージに耳を澄ます
    自然の中に生きる多くの生き物の存在を知る。
    自然が私たちを受け入れ育んでくれることを知る
    (自然に包まれている自分を知る)

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イヤーゲームの楽しみ方

 イヤーゲームの具体的な方法を紹介します。ぜひ、実際に体を動かし、自然に潜む新しい音楽を発見してください。

描く譜

 自然や街から聞こえる様々な音を採集して音楽にします。地域の音に耳を澄ますことで新しい発見が起こり、自分の住んでいる街や馴染み深い場所について知ることで環境を考えるきっかけにもなります。

描く譜
  1. 用紙に基準となる線を引きます。縦軸は音の高低、横軸は時間の流れを表します。
  2. 一定のポイントで数分間耳を澄まし、聞こえてくる音を時間の経過に合わせて図形や絵などで用紙に記します。
  3. 用紙に描かれた音に最も近い音を声や楽器、その他身近にあるもの全てを使って奏でてみましょう
    1. 採譜

       風景の中から音楽を発見するゲームです。木の実の付き方、雲の形、立ち並ぶビルなどの特徴がそのままメロディーとなり、自然の生態を写しだした音楽になります。

      採譜の説明
      1. 五線譜を描いた透明のアクリル版を使用します。
      2. 素材にするための風景を探します。
      3. 木の枝や花々、連なる山などにアクリル板をかざし、花や山の頂点などを音符として記していきます。
      4. アクリル版に描いた音符を紙に写します。
      採譜

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      メモリーサウンドゲーム

       幼いころの思い出から聞こえる音を描くゲーム
      明るく元気な自分の姿を描いたり、心に残る様々な思い出を描くことで、自分の過去を乗り越えられ、元気になる効果も実際に検証されています。

      メモリーサウンドゲーム

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      音地図

       戸外を歩きながら、鳥の声や車のエンジン音など、肌で感じた環境音を絵や記号、文字で書き込んでいきます。音を探す過程で匂いや手触りなども伝わり、環境を五感で捉えることができます。

      音地図
      1. 公園や通学路など、身近な場所を歩きます。
      2. 歩いた道と聞こえてきた音を、図形や絵、文字などで色をつけて書き込みます。音以外にも匂い、肌触りなど感じたものをどんどん書いていきましょう。
      3. 出来上がった音地図を元に要所要所で『採譜』を行うなどして組み合わせることでメロディーを作ります。長靴で歩く音、布団を干す音、木々のざわめきなどを取り込んだ音楽になります。
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イヤーゲームから生まれた音楽作品集

CD「耳をすましてごらん」

耳をすましてごらん CDジャケット

イヤーゲームを学んだ子どもたちが作った音楽作品をCDにまとめました。

作曲・採譜・楽譜制作
スタジオ・マイ・ペースの子供たち、芝辻一章、フジテレビアナウンサー
演奏
スタジオ・マイ・ペースの子供たち、 沖本ゆかり、北村和美、芝辻一章、 谷角慶子、長谷川有機子
ナレーション
長谷川羽衣子
指導
イヤー・ゲームの会
編曲・制作
長谷川有機子
録音・編集
富田民人(うずら音楽舎
デザイン
芝辻一章

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イヤーゲーム創案者・桜井有機子

 「音から学ぶイヤーゲームの会」代表・和編鐘奏者・自然音楽作曲家「ゆきね(有機音)」。 京都教育大学卒。1988年コロンビア大学音楽教育科夏季講習受講。1994年、環境教育ネットワーク千刈ミーティングで音からの環境教育を提唱。1996年同志社大学環境教育特別講座にて公演。1996年『イヤーゲーム心の耳を育てる・音からの環境教育』を出版。2002年、フジテレビの番組『晴れたらイイねッ!』で「自然がくれたメロディー」として作曲・教育法が特集される。2005年には<愛・地球博>で特別講師を務めたほか、子供達の作曲集のCD『耳をすましてごらん』をリリース。各地の教育講座、環境講座、音楽講座などで、ワークショップ、公演、演奏などに出演中。

 京都教育大学非常勤講師(2004〜)音の環境教育講座担当。