音楽クラブでの実践
2008年4月より、京都府内の特別支援学校の小学部と中学部の子供たちを対象に、ボランティアで音楽クラブ指導をさせていただいています。
この音楽クラブとは、放課後に音楽が好きな有志が集まって活動しているクラブです。
活動内容といっても決まったメニューはなく、その日、音楽クラブに行きたいと思う子が参加しており、日によって集まってくるメンバーは違います。
それぞれが好きな楽器を触ったり吹いたり音を出しながら、それぞれが思い思いに過ごしているようです。
中には、みんなで一緒に何かをすることよりも、一人で音を聞いているほうが好きな子もいます。
夏休み前に音で合奏したことがあります。
参加は小学生と中学生と教職員で、それぞれ好きな楽器(リコーダー・ギター・トランペット・木琴・ドラム・ボンゴ等)で、好きな音・鳴りやすい音を1つ(もしくは2つ)選んでもらいました。
円になって私の太鼓のリズムに乗せて順番に音で入っていってもらい、音を重ねていきました。
そこには上手下手は関係なく、面白い音空間が出来上がっていました。
自分の好きな楽器で音を鳴らすことは、自分の存在を他者に表現することだと思います。
自己表現や仲間と一緒に何かをやり遂げることが苦手な子どもたちが多いと聞きますが、音を通じて自分を知り、他者を知ることができるのではないかと思います。
後期は、自分の音や仲間の音を聞くことに目を向けて、一人ひとりの声を聞きながら実践していきたいと考えています。