常滑西小学校での取り組み
今年、新しく取り組んだことの中から2つの事例を選び、紹介します。
ひとつめは、5年生で行なった校内音地図づくりです。授業の流れは以下のとおりです。
1,校内平面図と色鉛筆を持って校内音探検。
※地図の中に、聞こえた音をすべて描楽譜で記入
2,描楽譜の中から「気に入った音」「心地よい音」を一つ選ぶ。
3,同じような場所を選んだ子で5〜6人のグループを作る。
4,グループで一台ずつラジカセを持って、「気に入った音」を録音する。
5,「気に入った音」を聴きながら、何を使ってその音を出すのか楽器選びをする。
6,選んだ場所のメロディーを作るため、採譜する。
7,メロディーに合わせて「気に入った音」を入れながら、グループでその場の曲を仕上げる。
※教師の方でコンピューターに入力。常滑西小学校HP音楽の部屋5年生(http://www.japan-net.ne.jp/~tokonisi/music_room/music_5/music_05_index.html 現在はリンク切れ)にUP。
ふたつめは、4年生で行なった地場産業を生かした陶楽器づくりです。1学期の終わりごろ粘土で楽器づくりをしました。陶楽器を作っていらっしゃる陶芸家の方に、夏休みの間に焼いてもらいました。2学期には焼き上がった陶器を、工夫しながら組み立て、楽器づくりをしました。一番気に入った音を出すため、叩くバチを変えたり叩く場所をいろいろ変えたりして様々な工夫が見られました。1クラスで4.5曲、常滑の風景の中から採譜して、メロディーを作りました。メロディー部分は手作りオカリナで演奏。そのメロディーに載せて、自分の手づくり楽器で鳥の声や、葉の揺れる音、風の音など入れながら曲を仕上げました。11月の学習発表会の時には、劇と劇との挿入曲として演奏しました。ここ2年、音楽専科をしているため、イヤーゲームの勉強会で教えてもらったことなどいろいろな場面で行ってきました。子どもたちは、「自由に創る」という音づくりをとても楽しみにするようになり、自分の想いを音で表したり、音を色や絵で表したりすることも苦にすることなくできるようになってきました。これからも再生音楽だけでなく、五感を働かせながら創り上げる音楽活動を取り入れて行きたいと考えています。