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現場レポート

総合学習「常滑を知ろう」4年

 常西小の特色を生かした音楽。この地域だからこそできる音楽って何だろう。いろいろ考え、今年度は、常滑焼きを取り入れた音楽をしようと考えました。しかし、週2時間の音楽の授業だけでは、とうてい時間が足りません。そこで、私が音楽を担当する学年の中で、総合学習内容を考えると、4年生の「常滑を知ろう」という内容が一番私の考える学習内容に近いと考え、4年生の総合の時間をもらいながら音楽の授業で進めていくことにしました。

音風景

(事前に)音楽の授業の中で、自分の体から聞こえる音やその場で聞こえてくる音を、色や形で表す練習をする。

1校内で音探しをする
校内の地図を持ち、どこでどんな音が聞こえてくるのか色や記号で書き込む。

2音探し メロディー作り
・校内で子どもから出た箇所6カ所を決め、 グループ分けをする。
・決めた場所で聞こえた音4つを色や図、擬音語で表す。
・メロディーは透明シートに5線を書き込んだ物を 使い、自分たちの場所で採譜する。

3楽器さがし
グループで何の音を担当するかを決め、イメージに合った音を音楽室にある楽器や身近な物からさがす。
(教師)グループ5,6人で採譜したものを1曲にまとめ、みんなで見えるような大きな楽譜を作っておく。

4曲創りと練習
・自分たちのメロディーに、効果音として自分の担当の音を色や図で書き込む。
・演奏練習する
※メロディーを演奏する児童がいないところは、事前に教師がメロディーをテープに入れ、テープに合わせて効果音を入れる。

5発表会

土の響き

1設計図を書く
音が鳴れば楽器と説明。(叩く、擦る、吹く など)
・陶楽器を作る。(図2)土粘土1人2kg

2陶楽器を作ろう
・焼き上がってきた陶器を組み立てる。
・1番自分がほしい音は、どこをたたくのか。何でたたくのか。こするのか。など工夫する。※散歩道で音さがしをしよう

3焼き物散歩道の音楽を創ろう
・散歩道コースの中から、どこの音楽が創りたいか話し合い、場所を決める。
・効果音担当か、メロディー担当か決める

4焼き物散歩道の音楽を創ろう
担当場所で音さがしをしたり、メロディーを採譜したりする。(教師は次時までにグループで採譜したものを1曲にまとめて、大きな楽譜を作っておく)

5曲創りと演奏練習
・メロディーを演奏する子 →何の音で演奏すると一番その場所に合うのか。
・効果音を演奏する子は、自分の作った陶楽器で何を表すのか。メロディーのどの部分に入れるのが効果があるのかを工夫し、楽譜に記入する。
・合わせて演奏練習をする。

散歩道の歌をつくろう

 散歩道を歩いたときのことを思いだしながら詩を書こう。教師 ・子どもの書いた詩の中から適節な言葉を抜き出し、1番から4番にまとめる。
・歌いやすい音域、リコーダーで吹きやすいメロディーを考え、曲を作る。

まとめ

 今まで音は流れていってしまうもの、消えてしまうものと子どもたちはとらえていたが、何度かいろいろな音を書き留めさせることにより、音を色で表すこと、図で表すことなどを抵抗なく取り組めるようになってきた。子どもたちの感覚はすごいもので子どもが描いた図や色をみると「なるほど」と納得する。子どもたちに、いろいろな機会を通して、音を意識して聴かせることにより、音に興味を持ち、普段の音を気にするようになってきた。先日そうじの時間に、ゴミ箱からゴミを集めている児童が、ポンポンとゴミ箱のまわりをたたいてゴミを出していた時に、「先生、このゴミ箱、楽器になるね。いい音!」と言ったのが印象的だった。今回自分の作った陶楽器をどう鳴らすかという工夫では、見た目はあまりよくない陶楽器でも、「こんなふうにこの部分を、これでたたくと、1番いい音なんだ。」と、楽器の一番気に入ったポイントに印をしている子もいた。他にも、こするバチをいろいろと考え、金属やわりばしや同じ陶器で作ったもので、何度も聞き比べて決定していた子もいた。どの子も真剣に音を聴き、音を意識することができるようになった。それに、音楽室にある従来の楽器だけが楽器ではなく、音が出れば何でも楽器になるというように、音と意識する範囲が広くなったように思う。音が氾濫している今日、心地よい音、不愉快な音、自分や相手にとって心安らぐ音を、しっかり判別できる耳を育ててやることは重要だと考えている。いろいろな音、いろいろな物を楽器と認められるということは、心広く、いろいろな人に対してもそれぞれの違いを認めていけることにつながっていくと信じている。

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